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東大のカッパロケット、糸川英夫教授

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糸川英夫は東大、航空学科を卒業して、中嶋航空機へ戦闘機の設計技師として働き、隼、鍾馗なドプロペラ戦闘機を設計した
しかし敗戦でGHQ占領軍が、航空機製造工場を破壊、彼は失業者となった、米国でムチウチ症の診断器の開発をして帰国後、東大生産技術研究所の教授となった
 
サンフランシスコ条約の締結で日本は、敗戦国から独立国家となり、航空機の開発もできるようになったが、既にジェツト旅客機の時代です
そこでロケット飛行機なら太平洋を1時間で飛べることを新聞に投稿しペンシルロケットの公開飛翔実験をしたところ、1957年IGY国産地球観測年に日本も参加することが決まり、南極観測は中古の捕鯨船を改造した「宗谷」で高層大気観測ができる観測ロケットの話が東大の糸川英夫教授のところへ打診が来た
前例がないからやぅてみよう 
ペンシルロケットは朝鮮特需の米軍のバズーカ対戦車ロケット砲の推進薬を利用してつくり
 
観測装置を付けた2段式ベビーロケットは噴進ロケット弾の推進火薬で作ることができた
 
しかし高度100kmの高層大気まで届かない
 
そこで戦時中の桜花,有人ロケット特攻機の火薬ロケットエンジンでカッパロケットをつくり、高高度を目指した
 
 
しかしニトロセルロース、ニトログリセリンを原料にしたダブルベース火薬は径を大きく太くすると爆発するのです
 
そこで酸化剤の過塩素酸アンモニムを粉末をプラスチックやゴムで固めたコンポジット火薬を独自に開発して
カッパ6型ロケットでIGYに参加して高度60kmの高層大気観測に成功した
IGYでロケットを飛ばしたのはソ連のスプートニク1号衛星、米国のエキスプロウラー1号衛星、日本のカッパ気象観測ロケット、フランスの観測ロケットだけだった
カッパロケットロケットは2段式、3段式となり高度1000kmへ到達すると、もう一段小型ロケットを付け足せば宇宙衛星軌道へ投入すれば超小型人工衛星が飛ばせることが分かり、しかも世界の人工衛星打ち上げロケットはコストが高く複雑なしかも核ミサイルを改造した液体燃料ロケット
日本の東大は文部省予算で前例がない固体燃料ロケットだけで日の丸衛星を打ち上げることが可能になり、糸川英夫のこだわりが日本を科学技術立国への道を開くことになる
カッパロケットを2段目。3段目に使い新たに開発したブースターロケットを付け足した全段固体燃料4段式ロケットのラムダロケットを開発することになったhttp://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/chapter01/04/02.shtml
 
糸川英夫は外国の技術を入れないで日本独自の技術で衛星が打ち上げれる固体ロケットを開発する
 
また軍事ミサイルで転用できないように誘導装置なしで風まかせの重力ターン方式で衛星を軌道投入する
 
世界一安い1機1億円、世界一小さい重さ9800kgの個体燃料ロケットで衛星を打ち上げる
 
世界で唯一全て固体燃料ロケットでうち上げ日本の科学技術を証明することです

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